ホワイトニングの費用を比べる前に料金表の外にかかるお金と、白さを保つための費用
ホワイトニングの費用を医院どうしで比べるときは、目標の白さまでの総額と維持費で見ます。料金表の1回分に含まれないことがある費用と、コースで契約するときの注意をまとめました。

ホワイトニングの料金表には「1回◯円」と書かれていることが多く、その金額で予算を考えがちです。ところが実際には、初診の検査やクリーニングが別料金だったり、目標の白さまで何回か通う必要があったりして、支払う額が1回分の数倍になることがあります。
医院どうしを比べるときに並べたいのは、目標の白さに届くまでの総額と、その白さを保つためにかかるお金の2つです。オフィス・ホームなど方法ごとの仕組みの違いはホワイトニングの種類と選び方にまとめています。
保険は使えるか
歯を白くするホワイトニングは、見た目を整えるための施術なので健康保険が使えない自由診療です。料金は医院ごとに決められていて、同じ方法でも医院によって差があります。
虫歯や歯周病の治療は保険診療で受けられます。ホワイトニングの前に治療が必要と言われた場合、その分は別の会計になります。
料金表の「1回分」に含まれているかを確かめたいもの
次の費用は、医院によって料金に含まれている場合と、別に請求される場合があります。料金表に書かれていなければ、予約の前に問い合わせで確かめてください。
- 初診料・カウンセリング料
- 虫歯や歯周病がないかを見る診察・検査の費用
- 施術の前のクリーニング(歯の表面の着色や歯石を落とす処置)
- しみる症状が出たときの処置や薬
- ホームホワイトニングのマウスピースの作製費と、最初に渡される薬剤の量
料金が「上下◯本まで」のように、施術する歯の本数で決まっていることもあります。笑ったときに見える歯が、その本数に収まるかも見ておきます。
方法ごとに、どこでお金がかかるか
| オフィス | ホーム | デュアル | |
|---|---|---|---|
| 最初にかかるもの | 1回分の施術料 | マウスピースの作製費と最初の薬剤 | オフィスの施術料と、マウスピース・薬剤の両方 |
| 回数とともに増えるもの | 目標の白さに届くまでの施術の回数 | 薬剤の買い足し | オフィスの回数と薬剤の両方(セット料金にしている医院もある) |
| 白さを保つための費用 | 後戻りに合わせた追加の施術 | 薬剤を買い足して、ときどき装着する | 主にホームの薬剤で保つ |
| 総額がぶれる理由 | 何回で目標に届くかに個人差がある | 毎日の装着を続けられるかで、薬剤の量と期間が変わる | セット料金に何回分・何本分が含まれるか |
オフィスは1回ごとの支払いがはっきりしている反面、回数が読めないと総額も読めません。ホームは最初にまとまった費用がかかり、その後は薬剤代が中心になります。
「何回で白くなるか」を最初に聞く
どの方法でも、目標の白さに届くまでの回数や期間には個人差があります。元の歯の色や、表面の着色の量によって変わるためです。
カウンセリングでは、色見本(シェードガイド)で今の歯の色を測ってもらい、どこまで白くしたいかを伝えたうえで、自分の場合は何回くらいを想定するかを聞きます。答えに幅があれば、多い方の回数で総額を計算しておくと予算を超えにくくなります。
白くした後にかかるお金
ホワイトニングの白さは、時間がたつと少しずつ戻ります(後戻り)。追加の施術や薬剤がどれくらいの間隔で必要になるかは方法と個人差によって違うので、1年あたりの維持費として聞いておくと、医院どうしで比べやすくなります。
施術の直後に控えるよう言われやすいのは、コーヒー、お茶、赤ワイン、カレー、タバコなど色の付きやすいものです。飲んだ後に水で口をゆすげば、色素が歯の表面に残る時間を短くできます。表面の着色は歯科のクリーニングで落とせるので、定期的なクリーニングの費用も維持費の一部です。
コースや回数券で契約するとき
何回分かをまとめて支払うコースは、1回あたりが安くなる代わりに、途中でやめたときのお金の扱いを確かめておく必要があります。
執筆時点では、歯のホワイトニングは特定商取引法の「特定継続的役務提供」(美容医療)に含まれます。契約期間が1か月を超え、かつ金額が5万円を超える契約であれば、次のルールがあります。マウスピースや薬剤などの関連商品も対象です。
- 契約書面を受け取った日から数えて8日以内なら、クーリング・オフができる
- 8日を過ぎても中途解約ができる。医院が請求できるのは、すでに受けた施術の料金と、上限の決まった違約金。違約金の上限は、施術が始まる前なら2万円、始まった後なら5万円か契約残額の20%の低い方
1か月以内の契約や、5万円以下の契約は対象になりません。コースの有効期限と、途中でやめたときに未消化分がいくら戻るかを契約書で確かめてから申し込んでください。契約で困ったときは、消費者ホットライン(188)で相談先を案内してもらえます。
カウンセリングで確かめること
- 表示の料金は、上下の歯の何本までの料金か
- 初診料・検査・クリーニングは料金に含まれるか
- 自分の歯の色なら、目標の色まで何回くらいを想定するか
- 追加の施術や薬剤の買い足しは、1回(1本)あたりいくらか
- しみたときの処置に費用はかかるか
- 白さを保つには、どれくらいの間隔で何が必要か
- コースの有効期限と、途中でやめたときの返金の計算方法
ホワイトニングを専門にしている歯科クリニック
上の項目を聞く相手として、ホワイトニングを専門にしている歯科クリニックもあります。たとえば次のようなクリニックです。
歯科医院のホワイトニングを受ける前に
- 歯科医院で行うホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
- 料金は、方法・回数・医院によって違います。リンク先の料金表と、カウンセリングで示される総額で確かめてください。
- 主なリスク・副作用:知覚過敏(歯がしみる)、歯ぐきへの刺激、時間がたつと色が戻ることなど。妊娠中・授乳中の人や無カタラーゼ症の人などは受けられない場合があります。
- 白さの変わり方と持続には個人差があります。受けるかどうかは、歯科医師の診察を受けてから決めてください。
見積もりを並べたら
2〜3か所でカウンセリングを受けたら、同じ条件(目標の色、施術する本数、想定回数の多い方)で総額と1年あたりの維持費を並べます。1回の料金が安い医院でも、回数が多ければ総額は逆転します。
契約した後は、想定していた回数を過ぎても目標の色に届かないときが見直しの目安です。追加の施術を続ける前に、ホームとの併用など方法を変えられるかを歯科医師に相談してください。半年以上歯科に行っていない人は、見積もりより先にクリーニングを受けると、表面の着色が落ちた状態で目標の色を決められます。ほかの身だしなみの項目は清潔感チェックリスト20項目で確認できます。
※ホワイトニングの効果(白さの変化・持続期間)や、しみる症状の出方には個人差があります。施術の可否や方法は歯科医師の診察を受けて判断してください。特定商取引法の扱いは執筆時点(2026年9月)のものです。個別の契約が対象になるかは、消費者庁の「特定商取引法ガイド」や消費生活センターで確認してください。