AGA治療はオンライン診療か通院か向いている人と確認すべき6つのこと
AGA治療をオンライン診療で受けるか、クリニックに通うか。診察・検査・治療の選択肢の違いを比較し、それぞれ向いている人、オンラインを選ぶときの確認点、個人輸入の危険を解説。

AGA治療を始めようと決めた後、次に迷うのがオンライン診療にするか、クリニックに通うかです。スマホで診察を受けて薬が自宅に届く形が増え、通院の時間を取れない人でも始めやすくなりました。ただ、どちらが合うかは、治療の目的と今の状態によって変わります。
ゴールの決め方や費用の構造、副作用といった AGA 治療そのものの考え方は、AGA治療を始める前に知っておくことに書いています。
オンライン診療と通院の違い
| オンライン診療 | 通院(対面) | |
|---|---|---|
| 診察 | スマホ・PCのビデオ通話や問診 | 医師が頭皮を直接見る |
| 薬の受け取り | 自宅に配送 | 院内または薬局 |
| 時間の負担 | 小さい。移動と待ち時間がない | 通院のたびにかかる |
| 検査 | 問診が中心。血液検査は提携先での受診や自己申告になることもある | 血液検査やマイクロスコープでの頭皮の確認を受けやすい |
| 治療の選択肢 | 飲み薬・塗り薬が中心 | 薬に加えて、院によっては院内での施術や自毛植毛の相談もできる |
| 人目 | 気にならない | 待合室などが気になる人もいる |
院内での施術のうち、成長因子などを頭皮に注入する治療は、日本皮膚科学会の診療ガイドライン(2017年版)で、根拠が十分でなく勧められない(推奨度C2)とされています。費用も高くなりやすいので、勧められたら、薬の治療と比べてどんな根拠があるのかを聞いてください。
オンライン診療が向いている人
- 薄くなり始めで、今の状態を保つ「維持」が目標:治療の中心が飲み薬と塗り薬なので、オンラインで続けやすい
- 通院の時間が取れない:AGA治療は続けることが前提なので、通うのが負担でやめてしまうなら、オンラインのほうが続けやすい
- 近くに AGA を診ているクリニックがない
- 人に知られたくない:配送の梱包が、中身の分からない形かどうかを事前に確かめられる
通院が向いている人
- 進行がある程度進んでいて、発毛を目指したい:頭皮を直接見てもらい、薬の組み合わせや自毛植毛まで含めて相談できる
- 持病がある、飲んでいる薬がある:血液検査を含めて、対面で確かめてもらうほうが安心できる
- AGA かどうか自信がない:抜け毛は、円形脱毛症や皮膚の病気が原因のこともある。頭皮を直接見てもらうと、別の原因かどうかも分かる
発毛のプランに入ることがある、ミノキシジルの飲み薬
オンラインでも通院でも、発毛を目的にしたプランには、ミノキシジルの飲み薬が含まれることがあります。ミノキシジルの飲み薬は国内では AGA の治療薬として承認されておらず、日本皮膚科学会の診療ガイドライン(2017年版)では「行うべきではない(推奨度D)」とされています。国内で承認されていない薬なので、副作用が出ても医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。
報告されている副作用には、動悸、むくみ、全身の毛が濃くなることなどがあります。提案されたプランに入っていたら、使う理由と副作用の説明を医師に求め、納得できなければ、外したプランにできるかを聞いてください。
オンラインを選ぶときに確かめること
- 医師が診察するか:問診フォームに答えた後、ビデオ通話などで医師の診察を受ける流れになっているか
- 薬の内容と月額:「予防(維持)プラン」と「発毛プラン」では、使う薬も金額も大きく変わる。自分がどちらを提案されているか
- 国内で承認されていない薬が含まれるか:ミノキシジルの飲み薬などが入っているか、入っているならその説明があるか
- 送料・診察料・検査料:月額に何が含まれ、何が別料金か
- 定期配送の止め方:休止・解約の条件と、最低継続期間の有無
- 副作用が出たときの相談先:チャットや再診で相談できるか、対面の医療機関を案内してもらえるか
オンライン診療で始めるなら、たとえば次のようなサービスがあります。レバクリはレバレジーズ株式会社が運営するオンライン診療のサービスで、診察は提携先の医療機関の医師が行います。申し込む前に上の6つを公式サイトで確かめ、載っていないことは診察のときに医師に聞いてください。
AGAのオンライン診療を受ける前に
- AGA治療は自由診療(保険適用外)です。
- 料金は、処方される薬・プラン・続ける期間によって違います。リンク先の料金表と、診察で示される月額・送料・最低継続期間で確かめてください。
- 主なリスク・副作用:フィナステリド・デュタステリドでは性欲の低下、勃起機能の低下、肝機能の検査値の異常など。ミノキシジルの塗り薬では頭皮のかゆみ・かぶれなど。始めてしばらくは一時的に抜け毛が増えることがあります。ミノキシジルの飲み薬は、国内ではAGAの治療薬として承認されていません。
- 効果の出方には個人差があります。治療を受けるかどうかは、医師の診察と説明を受けてから決めてください。
避けたい選択:薬の個人輸入
海外の通販サイトなどで AGA 治療薬を個人輸入すると、料金は安く見えます。しかし、偽造品や、成分・含有量が表示と違うものが混ざる危険があり、厚生労働省も医薬品の個人輸入に注意を呼びかけています。個人輸入した薬で副作用が出ても、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。
オンライン診療なら、通院の手間をかけずに医師の診察を受けられます。個人輸入と比べると、医師に処方してもらうほうが薬の中身がはっきりしていて、副作用が出たときにも相談できます。
どちらにするかの決め方
- 維持が目的で、通うのが負担なら、オンライン診療が候補になる
- 進行が進んでいる、持病がある、AGA かどうか不安があるなら、まず対面で診てもらう
- どちらでも、比べるのは「月額 × 続ける期間」と、提案される薬の中身、副作用が出たときの対応
最初の1回だけ対面で診てもらい、状態が落ち着いたらオンラインに切り替える方法もあります。6か月ほど続けたら、始める前に撮った写真と見比べて、今のプランを続けるかを医師と相談してください。
※本記事は一般的な情報の整理であり、医療上の助言ではありません。効果・副作用には個人差があります。治療の可否や薬剤の選択は必ず医師にご相談ください。