AGA治療を始める前に知っておくことゴール設定・費用構造・副作用
AGA治療を始める前に知っておくべきことを、期待値を盛らずに整理。維持・改善・植毛のゴール設定、自由診療の費用構造、副作用、効果判定までの期間を解説。

AGA(男性型脱毛症)について調べると、「絶対に生える」とうたう広告と、「どうせ無駄」という声の両方が目に入ります。実際のAGA治療は、保険が使えない自由診療で、薬を続けて進行を抑えることが基本です。始める前に、どこをゴールにするか、毎月いくらが何年かかるか、どんな副作用があるかを知っておくと、クリニックの説明を落ち着いて聞けます。
AGAは進行する
AGAは進行性の脱毛症で、自然に止まったり元に戻ったりすることは期待できません。急いで契約する必要はありませんが、迷っている間も少しずつ進むので、いつまでに相談に行くかは決めておきます。
薄くなり始めた段階なら、今の状態を保つ「維持」を現実的なゴールにできます。かなり進んでから始める場合は、次の節の「改善」や「植毛」まで考えることになります。
治療のゴールを最初に決める
ゴールを決めないまま始めると、勧められるままに治療が増え、費用も期間も膨らみます。ゴールは大きく3つに分かれます。
- 維持:今より減らさない。3つの中でいちばん現実的で、費用も抑えられる
- 改善:発毛を目指す。維持より費用も期間もかかる
- 植毛:手術で毛を植える。費用はいちばん高い
薄くなり始めた段階で、今の髪の量に大きな不満がなければ、維持をゴールにしやすくなります。改善や植毛を勧められたら、自分の状態でなぜそれが必要なのかを説明してもらってください。
費用は「毎月いくらが何年続くか」で見る
AGA治療は自由診療(保険適用外)で、薬を続けることが前提です。クリニックどうしを比べるときは、毎月の支払いに続ける年数を掛けた金額で見ます。料金表で確かめるのは次の点です。
- 初診料・血液検査料が別にかかるか
- 月額に薬代が含まれるか、別か
- オンライン診療に対応しているか(通院の交通費と時間も費用に入る)
- 途中でやめた場合の返金規定
通院とオンライン診療では、交通費のほかに、受けられる検査や薬の受け取り方も違います。比べ方はAGA治療はオンライン診療か通院かにまとめています。
「初月0円」のようなキャンペーンは、2か月目以降の金額と最低継続期間をセットで確認してください。1年分に直して計算すると、初月の割引が総額のどれくらいにあたるのかが分かります。
副作用の説明を聞く
AGA の治療でよく使われる薬は、フィナステリドとデュタステリド(飲み薬)、ミノキシジル(塗り薬)です。フィナステリドとデュタステリドでは、性欲の低下や勃起機能の低下、肝機能の検査値の異常などが副作用として報告されています。ミノキシジルの塗り薬では、頭皮のかゆみやかぶれが起きることがあります。どの薬でも、始めてしばらくの間に一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起きることがあります。
フィナステリドとデュタステリドを飲んでいると、前立腺がんの検査に使う PSA の値が低く出ます。健康診断や人間ドックでは、飲んでいることを伝えてください。飲んでいる間と、やめてから一定の期間は献血もできません。日本赤十字社の基準では、フィナステリドはやめてから1か月、デュタステリドは6か月です。
クリニックを選ぶときは、副作用の説明を最初にきちんとするかを見てください。カウンセリングで自分から副作用のことを聞くと、その答え方が判断の材料になります。はっきり答えずにはぐらかしたり、「まったく問題ない」と言い切ったりするクリニックは避けたほうが安全です。
フィナステリドとデュタステリドは、女性と未成年は飲めません。妊娠中の女性は、割れた錠剤や漏れたカプセルの中身に触れないようにする必要があるので、家族と暮らしている場合は薬の置き場所にも気をつけます。
効果の判定は6か月が目安
髪には、生えては抜ける周期(毛周期)があるため、1〜2か月では効果を判断できません。一般に、効果の判定は6か月程度が目安とされています。この間に自己判断で薬をやめてしまうと、効果があったのかどうかも分からなくなります。
始める前に、同じ場所・同じ照明・同じ角度で頭の写真を撮っておきます。毎日鏡を見ていると少しずつの変化には気づけないので、写真と見比べないと今の状態を判断できません。
始めるかどうかの決め方
AGA治療は、進行を抑えるために薬を続ける、費用のかかる医療です。毎月の費用を何年か払い続けられて、副作用の説明に納得できたなら、始めてよい段階に来ています。次は、この順に進めます。
- 生え際とつむじの写真を撮る
- ゴールを「維持」と「改善」のどちらにするか決める
- 2か所ほどのカウンセリングで、毎月の費用と副作用の説明を聞き比べる
通院の時間を取りにくいなら、聞き比べる先の1つをオンライン診療にする方法もあります。たとえば、レバレジーズ株式会社が運営するレバクリでは、予約から診察までをスマホで進められ、診察は提携先の医療機関の医師が行います。
AGAのオンライン診療を受ける前に
- AGA治療は自由診療(保険適用外)です。
- 料金は、処方される薬・プラン・続ける期間によって違います。リンク先の料金表と、診察で示される月額・送料・最低継続期間で確かめてください。
- 主なリスク・副作用:フィナステリド・デュタステリドでは性欲の低下、勃起機能の低下、肝機能の検査値の異常など。ミノキシジルの塗り薬では頭皮のかゆみ・かぶれなど。始めてしばらくは一時的に抜け毛が増えることがあります。ミノキシジルの飲み薬は、国内ではAGAの治療薬として承認されていません。
- 効果の出方には個人差があります。治療を受けるかどうかは、医師の診察と説明を受けてから決めてください。
始めた後は、6か月たった時点で最初の写真と見比べ、続けるか、薬や方法を変えるかを医師と相談してください。
※本記事は一般的な情報の整理であり、医療上の助言ではありません。効果・副作用には個人差があります。治療の可否や薬剤の選択は必ず医師にご相談ください。